夏の甲子園が終わった。

なんだか、ぽっかりと気持ちの中に穴が空いた感じがするのは、意外にも山口県代表の下関国際が頑張ったからかな。

失礼な言い方かもしれないが、毎年1回戦か良くても2回戦で姿を消すのが定石になっていたからだ。

今年はテレビの前に釘付けにせれた。(笑)

惹きつけられたぶん、反動も大きいし、見ている方が燃え尽き症候群に襲われた。

あの炎天下の中で高校生は凄いな、毎日のニュースでも熱中症に気をつけて、などといつたことが連呼せれる中での大会を

感動で包み込んでいく。

この大会で一番感動的な試合は、大阪桐蔭と下関国際が激突した準々決勝での試合だった、と個人的のは思う。

この大会の優勝候補は、選抜大会で優勝していた大阪桐蔭、この高校をどこが破るのか、はたまた春夏連覇を達成するのか?

こんなところに注目が集まっていた。

下関国際もここで当たるか〜クジ運が悪いなぁ〜と思ったが、高校野球の最後、大阪桐蔭という敵も悪くない。

相手としたら最高の思い出になるが、恥ずかしい試合だけはさけてほしい、などと初めから負ける前提で思いを馳せていた。

しかし、なんと、まさか、最終回に逆転するとは・・・・・!

感動で涙したのは、大阪桐蔭の選手達の必死な姿がそれを誇張させたからだ。

特に印象に残っているのは、大阪桐蔭キャプテンの星子君。

最後まで大きな声を出し見方に声をかけている姿に、西谷監督は星子君の背中に手を回し支えてる姿は、教え子と生徒の

信頼関係が伝わってきて胸が熱くなった。(西谷監督の手はとても温かく感じられた)

春夏連覇という重圧の中、日々練習を重ねプレッシャーと闘ってここまで辿りついたのだろう。

本当にお疲れ様、立派な戦いぶりだった、と褒めてあげたい。

大阪桐蔭が負け、ではどこが優勝するんだろう?

注目は、大阪桐蔭から下関国際、近江、仙台育英、聖光学院と変わっていった。

この中には、選抜で準優勝の近江高校がいる。

またまた強豪の近江と当たる下関国際、全くもってついて無い、と思うのが自然じゃないか?

しかし、ここも撃破!

相手チームの山田君は、今大会の注目選手の一人で、キャプテンで4番、エースでもある。

監督も、山田君に出会えたことが私の野球人生においても素晴らしいことの一つだ、と言わしめるだけの逸材。

しかし山田君は疲れていた。

一人で支えてきた精神的な疲労と、炎天下の中投げ抜いてきた身体の疲労が重なり、本来のパホーマンスが出せないでいた。

下関国際は大阪桐蔭を撃破した勢いもあり、また緻密な戦略も持ちながら山田君に襲い掛かった。

6回途中で132球という球数を投げさせ体力を奪っていった。

まさかの(失礼ながら)決勝戦、相手は仙台育英、勝てば東北地方に初めて優勝旗が渡る。

山口県は昭和33年に柳井高校が優勝して以来の優勝旗が届く。

ちなみに昭和33年は私か生まれた年だ。

仙台育英は投手力が豊富で、どのピッチャーが投げても遜色ないくらい実力が拮抗しており、他の高校に行けば誰でもエース

になれる。

下関国際の戦い方は、ネバネバ、ネチネチ戦法で、準決勝で見せたように球数を多く投げさせ体力を奪い試合の後半に仕留める

と言う一つの形があつた。

ミーティングではそういつた戦略を与え、勝算を持って闘ってきたと思うが、仙台育英には通用しなかった。

全くへばらない、へばったと思ったら次の投手が笑顔でマウンドに来る。

選手層の違いを見せつけられた。

仙台育英の優勝で幕を下ろした大会、いい選手、印象に残ったチームがあった。

先ず選手では、高松商業の浅野君、圧倒的なパワーとスピードは群を抜いている。

また落ち着きも精神的な強さを感じさせる。

ドラフト1位は確実だな。

大阪桐蔭のキャッチャー松尾君もいいね。

爽やかで、投手を引っ張る姿は印象に残るし、打てるキャッチャーしてプロも注目だろう。

仙台育英の斉藤陽君もいいね。

まだ2年生、大きくさらに飛躍してほしい選手だ。

あと忘れていけないのは、近江の山田君。

ピッチャーの魅力もあるが、野手で次のステージは挑戦してほしい。

ソフトバンククの今宮選手のようにね。

たくさんの選手の中から名前を挙げたが、まだまだ有望な選手はいるだろうな。

チームでは下関国際。

高校生らしくスター選手もいない、みんなで切磋琢磨し日々練習に取り組んできた事が見てとれた。

強い相手にも臆する事なく挑んでいつた姿は、諦めてはいけない事を改めて教えてくれた。

素晴らしいチーム、監督の教えだった。

あの炎天下の中での激闘、高校生が残してくれた感動が、私たちにいつの大会も勇気を与えてくれる。

甲子園大会が終わるといつの間にか暑さが峠を越え、秋へ向かう準備かのように季節が変わろうとすが、

今度はプロ野球が熱い!

今年は珍しく混戦になっている、どんな感動が待っているのかプロ野球からも目が離せない。

 

最後まで読んでくれて、ありがとう!

 

 

 

 

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