天王山にふさわしい試合を期待していた。
残念ながら、3連敗と4ゲーム差まで迫っていたが7ゲーム差とその差は開いてしまった。
この闘いの前にDeNAは絶好調、8連勝、ホーム(横浜スタジアム)に至っては6月28日から負けてなかった。
それが、決戦の前に負けてホームに戻ることになったが、心配だったのが連勝の反動だった。
だが、ホームで強いDeNA、ここはなんとか乗り越えてくれるだろうと期待していたが、なかなかその反動は大きかった。
連勝が途切れると、大きな脱力感などに襲われる時がある。
それまで緊張感を維持していたものが一瞬抜けてしまう。
勝ち続けてる時は、疲れなど感じなかったと思うが、継続しているものがなくなるとリセットされる感じがして、また一から
やり直しになる。
勝つと言うのは、それだけの緊張感を持続し、身体も相当な負担をしているはずだ。
しかし、ヤクルトも前カードの戦いを見る限り絶好調ではない。
5番のサンタナ、6番の山田哲人などは、ここ5試合で打率、200と052と二人とも低打率で苦しんでいる。
村上は徹底マーク、ヤクルトの5番次第では、極端な話、全部敬遠でもいいくらいに思っていた。
だが、DeNAの徹底マークをよそに村上は、
11打数9安打、9打点、4ホームランと爆発的な結果を残した。
マークはしたものの、塁が埋まっていては逃げることもできず勝負しかなかった。
そこでの村上の集中力は恐ろしいものがあり、必ず結果を出したのは素晴らしい。
村上の前を打つバッターにもう少し繊細に挑むべきだったが、それも簡単ではない。
村上の一打は、DeNAの繊維を喪失させていく破壊的な力を感じさせた。
絶不調だった山田哲人を3番に置き、ヤクルトが前半戦の絶好調時の布陣に変えて来たのも功をそうした。
山田が生き返り、調子を取り戻していった。
最も重要なポイントの一つ、村上のあとを打つ5番打者を誰にするのかにも注目だったが、1戦目は青木、2戦目はサンタナ
3戦目はオスナと、その日の先発によって変えていった。
高津監督も5番には相当な神経を使った采配になっていることが窺い知れる。
また、2戦目から使った外国人選手、キブレハンも当たった。
1試合3ホームランは自信のキャリアの中でも初めてだったらしく見事な活躍を見せた。
こういった大事な試合で、皆んなが調子を上げ勝利をモノにしていくヤクルトは、本当に強く感じられた。
昨年は、『絶対、大丈夫』と言う言葉をサインとし勇気を持たせていたが、この闘いの前にどんな言葉をかけ、どんな
ミーティングをしたのかが凄く気になる。
DeNAの方は、少し疲れていたのかもしれない、」いつもの動き、パホーマンスも落ちていたように見えた。
3連敗しても、決して弱いとは思わないが、経験値の違いは感じた。
ここ1番、ここの1球、昨年日本一に輝いた経験が生きたのに比べ、経験と言う意味ではこれからのチームだ。
最後のバッター桑原の場面がそれを物語る。
2アウトランナー2塁、1塁は空いている、点は1点差で追っている。
桑原の次の打者は、試合途中で入れたピッチャーの打席、当然代打が出されるがnextで待っているのは伊藤が立っている。
おそらく桑原は迷っていた、
自分と勝負するのか、次打者で勝負するのか?
よくあるのは、ニコイチ、と言って二人で一つのアウトを取るくらい慎重に、カウントが不利になれば次の打者でいい。
こんな感じの攻めを大事なところではしてくるケースがある。
まさにそんなケースで桑原は迷っていたに違いない。
いきなり変化球で2ボール、ボール球で誘ってくる、3球目は外角にストライク、これまた変化球。カウント2−1
4球目も変化球、これも誘い球、ボールになり3−1。
バッテリーは変化球で誘ってるだけで勝負はしてこない、そう思わせる配球に桑原は戸惑っていた。
5球目はインサイドのストレート、意表をつかれた、本来なら桑原の一番好きなコースだが手が出ない。
変化球で誘って来てるだけの配球に見せておいて、ここでのストレートには反応できない。
カウントは、フルカウント、桑原の頭の中には変化球が頭を支配している、そんな桑原の心を読み取り
最後もインサイドのストレートで見逃しの三振。
よく組み立てられ、バッターの心理まで完全に見抜いていたところに、ここ1番、この1球を感じ、経験値の高さを知った。
完全に、やられた、と言うシーンだったが、いい経験が出来たと思う。
この天王山でヤクルトとの大きな違いを感じたと思うが、こう言った試合を出来るまでヤクルトを追い込んで行ったのは
大したものだ。
まだ直接対決は残っている、今度は勝てるようにしないといけない。
そのためには、この試合で学んだ事、感じた事を練習や実戦で重ねて行くことが大切だ。
さらなる飛躍に期待する。
最後まで読んでくれて、ありがとう!
この3連敗辛かったですけど、選手の皆様にとってはとてもいい経験になったと思いますし、次はきっとやってくれると信じています。
いつまでもゴチャゴチャいう人気にしなくていいですよ。人の気持ち傷つけて平気なベイファン、とか悲しいです。私は選手もファンも含めてベイが好きなので、あんな人たちがいるなんて,
豊さん、これからもベイを見守ってくださいね。動画も楽しみにしています。