今年は多くの好投が目に付く。
佐々木朗希を筆頭に、東浜、今永、山本由伸などのノーヒットノーラン、大野も達成はしなかったが
阪神相手に29人の打者を完全に抑えた。
セ、リーグのチーム打率は例年に比べてもそんなに差はないが、パ、リーグのチーム打率はソフトバンクを除いて
少し辛ものになっている。
この事から多くの記録が達成されてるとは言い難い。
投手の球速が年々上がっていることが一つの要因のなっている。
平均150キロ時代になってきているし、すぐ155キロ時代がやってくるだろう。
これだけ速くなってくると打者の反応ができなくなる時代が来るのではと思ってしまう。
ただこういった進化は止める事ができないし、止めてはいけないものだ。
さてこういった好投手をどう打ち、攻略していけば良いのか?
8月2日、ベルーナドームで行われた、西武vsオリックス戦に隠されていた。
高橋光成と山本由伸の投げ合いでゲームが始まる。
両投手ともチームのエース、両監督も勝ちを計算してマウンドに送り出している。
高橋は立ち上がり三者凡退、一方山本はノーアウト満塁を作られてしまう。
かなりの球数を要してしまい、失点はなかったが危ない立ち上がりになった。
2回にも1アウト満塁、この回も何とか乗り切ったが球数が心配になってくる。
そう、100球をめどに投手を代えることが多い近代野球では、山本が何回まで持つのか不安だった。
この日の西武打線は粘り強く山本に立ち向かっている。
5回までに100球を投げさせ、結局6回119球で勝ち投手の権利は満ちながらの投手交代となった。
やはり球数で投手交代になったなと感じた。
その後、オリックスの中継ぎ陣が捕まり、西武が4対2で逆転勝利を掴んだ。
山本は立ち上がりリズムに乗れなかったが、尻上がりに山本らしさを取り戻しただけに勿体無い敗戦になった。
西武先発の高橋光成も球数は119球と同じだが7回と3分の2と山本より2イニングも多く投げマウンドを降りている。
ではなぜ100球目安で投手を代えるのか?
良い投手ほどローテーションを守ってくれなければチームは困ることと、疲労を考慮してのものだろう。
そんな事を考えていると、1年間戦う好投手に対して早打はどうなんだろうと思ってしまう。
ドラッカー的に言うと、その好投手を攻略するのではなく、マウンドからなるべく早く降ろす事を考え、
そしてリリーフ陣を攻略すれば試合は勝てるだろう。
各チーム7回から出てくる投手陣はかなりの投手がいるが、エースを攻略するよりは少しマシなように感じるのは
配球が偏る傾向にあると言うことだ。
良い投手は初球から勝負しないと打つ事がなかなか難しいと言うことは分かるが、戦略として5回までに100球を
チームで投げさせるという事があっても面白い!
今回の西武打線は、対山本に40インング無得点ということもあり、気迫と粘りがあった。
山本に負けをつけることは出来なかったが、5回で100球という球数を投げさせ、チーム全員で逆転勝ちへの
シナリオを書いていったとすれば、何ともドラマティクな試合だった。
最後まで読んでくてて、ありがとう!