8月4日にパイレーツは、メジャーの出場選手枠40人から筒香を外した。

事実上の戦力外になる。

今季は4番で開幕するも、怪我などで打率171、2ホームラン、打点19、と不信が続いた。

彼と同じユニホームを着て戦ったのは、2012、2013年と2年間。

手首に爆弾を抱えており、バットを振り込むことが出来ない、過度の練習をさせると手首に違和感が生じなかなか指導も

難しかった。

当時の中畑監督は、筒香の素質に惚れ込んでいたが、なかなか結果も出ない練習もままらない彼に悩んでいた。

筒香を呼び、私を含め話し合いをした。

もちろん手首のことだったのだが、監督は手術を提案し、私もその話は賛成だった。

レントゲン検査でも悪いところは明らかで、負担をかけると今後も痛みなどで練習もできなる、という診断も出ていた。

筒香は一旦話を持ち帰りたい、ということだったので答えを待つ事にした。

答えは、ノー、手術はしないでなんとか頑張る、という事だった。

2012年は、最下位でシーズンを終了!

選手層の薄さ、ひ弱さを感じたため、このオフは選手達を相当な覚悟で鍛えなければいけない、とコーチ会議でも話し合った。

バットも相当な数を振らせる、筒香の手首は耐えられるのだろうか?心配だった。

監督は、何がなんでもやらせる、もしダメな時は手術に踏み切る、俺と筒香の戦いになる秋季キャンプだ、とまで言って

のけた。

これは監督から直接、筒香にも伝えられた。

キャンプが奄美大島でスタート。

メニューは、午前中200の連続  Tバッティングと一人1時間のフリーバッティング、午後は1時間マンツーマンのノックから

始まり、1000本の Tバッティング、陸上球技場に場所を移し400、300、200、100メートルを1セットとし

5セットをさせる。

その時、足がツったりするものもたくさん出た中、筒香も全身がツルありさま。

黙ってみてると、起き上がり最後までやりとおす筒香は気迫に溢れ頼もしく感じたのを今でも忘れない。

その後、3000メートを走ったらやっと終わりだ。

相当なスイングの量とランニング、筒香は耐え切ったのだ。

心配だった手首も持ちこたえた。

このキャンプを乗り越えたことは、筒香の中で自信になったのではないかと思っている。

筒香からメジャーに行く前に連絡をもらった。

挑戦してきます、頑張ります。

その言葉には力強さと、やっと夢が叶ったというワクワクした感じの言葉が多く聞かれた。

少し心配だったのが、速いストレートに若干の弱さがあるが、メジャーのストレートは力があり速い。

弾き返せるのだろうか?

逆に半速球には抜群の強さがあるのは、中学生、高校生ではまともにストレートで筒香に勝負してくる投手はいなかったろう。

そのため変化球打ちが上手くなったのではないかと想像する。

バティングコーチをしたときによく言ったのは、ボールを疑いすぎるな、ということ。

打つ間際まで、ここから曲がるのでは?と疑ってしまうためストレートに差し込まれてしまうのが欠点だった。

メジャーの試合も何度か見たが、ストレートに差し込まれている場面が何度も見られた。

性格は寂しがりや!

友達や後輩を大切にし、面倒見もいいのだが、メジャーではどういった生活ライフを送っていたのどろうか?

寂しい思いをしてなかったか心配である。

外国人はハッキリしていて、チームに貢献する人には仲間を感じ、貢献しない者には疎外感が感じられる。

ましてや高額の年俸など日本からの助っ人、という立場で来ているのだから仕方ない。

筒香は今年日本に帰らず、マイナーの方でプレーを続けるみたいだが、色んな意味で勉強になるだろう。

来年は日本でプレーしてるかもしれないな。

厳しい練習にも耐え、倒れても起き上がり最後までやりとおしたあの気迫が残っていれば、まだまだ筒香は大丈夫だ。

色んな経験をしながら頑張る筒香を、皆さんも応援してください。

 

最後まで読んでくれて、ありがとう!

 

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